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E ス−パ−オバァさん!!


やがて2人の男性達は去って行き、次は70代ぐらいの1人のオバァさんが僕の前に現れ、
「もしアカスロンポロに戻りたいなら、来た道をもう一回そのまま引き返すか、南のユッラスヤルビまで
行って、そこからスキ−バスかタクシ−を拾って帰るかがベストだろう!!」とアドバイスをくれた。

地図を見た所、ユッラスヤルビまでの方が距離が短いので後者を選ぶことに決め、
オバァさんにお礼を言って別れ、現在地の
ポイントAからコ−スBを滑ってユッラスヤルビに向かった。



ユッラスヤルビに向かってる最中、吹雪き始めてくる……
急げ〜〜!!急げ〜〜!!



2時間ほど全力疾走で滑り続け、ちょうどユッラスヤルビの手前当たりまで来た時!!
「ヘイ!!ヘイ!!」と後ろから誰かが僕を呼んできた!!
振り返ってみると!!何と!!「ア〜〜ッ!!!さっきのオバァさんやぁ〜〜!!」

僕に追いつき「このまま、さらにまっすぐ進むと2つの道に分かれる分岐点に出るはず!!
でも左の方に行っちゃ絶対ダメだよ!!そこをさらにまっすぐ進んでね。」と。

そしてオバァさんがポ−ルで雪の上に「OSTO」と文字を書きながら、「私の言うとおり進むと
「OSTO」と言う名前のピザ・レストランに到着して、そこで暖かい飲み物も飲めるし、
そこはスキ−バスの停留所にもなってるから、アカスロンポロ行きのバスにも乗れるよ(笑)」と。

ビックリして、「どうしてあなたがここに??」って尋ねると…笑顔で僕を指差して、
「あなたの事が心配で放っておけなかったから、ズッと後を追ってたの(笑)」と。そして
「私はこれでもう帰るから!気をつけて行くのよ!!」と言い残し、静かに去って行った。

ス〜〜ッゴイ!!何て面倒見が良くて優しいオバァさんなんやろう!!(笑)
しかも僕の母親よりズッと年上そうな方なのに…
ポイントAからの長距離のトレイルを
全力でハァハァ言いながら滑ってた僕に、息切れ無しの余裕で後を追ってきてたとは…

優しく!強く!格好く!の三大拍子が揃った、
ス−パ−オバァさんでした(笑)


----------   無事にユッラスヤルビに到着   ----------


オバァさんとお別れしてから約20分後、無事に「OSTO」到着。そしてすぐに暖かいホットベリ−ウォ−タ−を注文。
中々雰囲気の良いレストランです。



店員のオバさんにバスの時刻表を見せてもらった。すると!次のアカスロンポロまで向かうバスは何と3時間後!!
「とても待ってられん……(><)」というわけで、帰る時にタクシ−を呼んでもらうようにお願いした。

その時にオバさんが「あなたどこから来たの??」と尋ねてきたので「アカスロンポロ村」と答えると
「おやまあ!!隣村からここまでスキ−で??ずいぶん遠くからやってきたんだねえ!!(驚)」と。
そして「はは〜ん!(笑)遠くまで来過ぎて自力で帰れなくなったんでしょう!(笑)」と笑われてしまう(汗)


身体が完全に冷え切っていて、のどが渇いていただけじゃなく、スッゴク美味しかったので
一杯だけじゃとてもおさまらず、グイグイ!と3杯もお替りして、オバサンに大笑いされてしまった。




続く!!


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